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  • 2018.04.13 Friday
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神秘学

「皮膚の神秘的構造」

「皮膚の医学」田上八朗著より
〜皮膚は単にからだを包む革袋ではない。厚さわずか100分の2ミリの角層を最前線に、環境からからだをまもるための精密な機能を備えた人体最大の器官なのだ。最も人目にふれる美的器官であり、重要な免疫器官でもある〜

 からだ全体を包む皮膚は、外と内を分ける臓器です。大人だと1.8平方メートルほどの広さでからだ全体を包み、内部の生命活動が外の環境の影響によって乱されることのないように、いつも一定条件で行われるように保つ大切な働きをしているようです。
 その「皮膚」、実は外から内へ3つの大きく違う組織から成り立っているのだそうです。一番外側が『角層』と『表皮』から成る上皮組織、次がコラーゲン繊維からなる『真皮』である結合組織、そして脂肪組織からなる『皮下組織』の3つなのだそうです。
ところが、環境から身をまもるという目的から見ると、信じられないことに、皮膚の一番表面になる、20ミクロンの薄さしかない『角層』と呼ばれる膜の働きによるのだそうです。これがすごい優れもので、ゴムで出来た袋と同じように、水のような小さな分子でも通しにくく、もちろん微生物さえ進入出来ないバリア膜、防御膜なのです。

 ここまで来ると、皮膚がいかに外敵から見方を守るために第一線で戦う優秀な戦士であるかがよーく解りますよね。3つの構造によって内臓がガードされている。そして3つの構造は、環境がどんなに変化しようとも内側が守られるようにと必死に働く門番の役割をもしているのです。(゜o゜)

この角層は、私たちのからだから落ちる垢から出来た膜のことです。この垢として存在し、人には見向きもされない角層は、害を及ぼすようなウイルスや微生物などを通しにくい性質の膜のことで、身体を保護していたのです。
その角層をつくるために存在しているのが、表皮です。この細胞群は、角化過程をゆっくりとへて死へ向かい、最終的な産物である角層をつくるのだそうです。角層が、累々とした細胞の死骸の山です。と田上氏は述べています。表皮は防御膜としての優れた機能を保ち続けるために、日々新しい角層細胞をつくりかえているのだそうです。

 さあ、これを読まれてどのように思われますでしょうか?!
当たり前のこと・・
それがどうした?
などと考えた方には解らないかもしれませんが、ここにあるのは、まさに神秘の何ものでもありません。

 人間を外敵から守るために、素晴らしい免疫機能を備えたバリア層として一線で活躍している表皮角層が、実は細胞としては死骸の山だと言うのです!人に洗い落とされる垢だというのです!しかも、その死骸をつくるために表皮の基底にある細胞は角層細胞に、そしてまた二週間かけて角層の最下層から最上層へ移動し、さらに二週間かけて角層を通過し、ついには、皮膚の表面から細胞の死骸と化した垢となって向け落ちて捨てられるのです。そしてその細胞の入れ替わり過程を一生繰り返し続けているのだそうです。

 外と内を区別するために、そして内を外からの侵入者から守るために、働く大切な器官構造が死んだ組織の山で成り立っているという事実。

私たちの身体や大いなる自然は、あるがままの真実の姿を通して我々に真実の姿を教えてくれるものです。
眼の神秘や臓器の神秘、そして脳の神秘はすでにご存知の方も多いと思いますが、皮膚の神秘も素晴らしいものだと思いませんか? 私たち人間の一生の意味が皮膚のターンオーバー(入れ替わり過程)に似ているとは思いませんか。生まれた時から死へと向かって歩き続ける。そして垢となって地へ還る。だのに防御膜として自分を守るためにこそ存在して働く…

私たち人間をこの世に生かすためには、死んだ組織が絶対に必要であるということは、私たちに何を教えようとしているのでしょうか―

「皮膚の医学」田上八朗著 中央新書
一度お読みになるとさらに理解が深まるやもしれません。

種一弓

  • 2006.06.29 Thursday
  • 13:17

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