Calender

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

Categories

Archives

Recent Entries

Recent Comment

-

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2018.04.13 Friday
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

神秘学

Power for Living とは?

Power for Living
「本を無料で差し上げます!」
「アメリカの慈善活動・非営利団体として設立された財団は、世界各国で『Power For Living』を無料配布しています」
という、いつものテレビCMらしからぬイメージが流れ出し、CMや新聞広告で、大々的なキャンペーンが始まっているのをご存知ですか?

敬虔なクリスチャンである、北海道日本ハムのヒルマン監督、フィギュアスケートのジャネット・リン元オリンピック選手、歌手久米小百合(旧姓・久保田早紀/異邦人)、m−floのVERBAL氏など4人の有名人を起用して、センセイショナルを巻き起こすほどインパクトを与えて宣伝しています。

「いったい何なのだろう??」と思わせるほどの宣伝効果がある上に、「本」「無料」という他には、商品も何が書かれているのかも説明されないのです…

10億円以上も投入されているらしいという広告は、2007年1月7日から本格的に紹介され始めたようで、その宣伝発行元は
「アーサーS.デモス財団」
ミステリアスな名前だけが知らされます。

サイトにも団体名は書かれていて、財団の声明が書かれていて、広告に起用されているクリスチャン4人のメッセージと本の申し込みフォームはあるのですが、財団についての詳細紹介はありません。

Power for Living

「我々はカルトではないが、何者であるかは言えない」
「自分達を広報しないのが伝統だ」
というメッセージだけを伝えていて、本当のところは「謎」のままなのです。

「私はこの本のメッセージで、使命感を持って生きることの素晴らしさを知りました」
「この本を読んで、生きる心の平和を取り戻しました」
という感想コメントは、全員によって書かれています。

アメリカの「Power for Living」に関連するサイトや、クリスチャンのサイトを調べてみて、発見したことがあります。

「Power for Living」に関連するキーワードを持っているクリスチャンのブログやHPには、同じメッセージがのっているのです。
同じ内容の画像と同じキリストの愛の伝道文で、「YES」という言葉にたどり着くように構成されていました。
これが偶然なのか、何らかのからくりや仕組みが出来上がっているのかはわかりませんが…。



カルトや新興宗教、異端など神の教会と名のつく団体や、組織であっても
正当な教義からかけ離れてしまっているものも事実多くあります。
そしてそのような団体も、初めはとても純粋な信仰と思想を持って始められているという事もまた事実です。

また別の視点から見てみると、フリーメイソンや薔薇十字団のように、真実の信仰を守るために教義を隠し、秘密の組織にすることで後世に受け継ぎ、伝承してきた集団があるのも事実なのです。

「リバイバル」という言葉があります。
さきのPower for Life についての関連サイトを探しているときにも、「あなたの心の中にこそリバイバルを!」というようなメッセージを何度も見かけました。
また、日本や韓国のキリスト教会でもリバイバルを待ち望んで、祈りが捧げられています。

人の意識は、謎や神秘のベールで包まれていることに弱いのです。
「何だろう」
「何がのっているのだろう?」
そんな意識になるとしたら、あなたもその一人です。
私もその一人です。

だからこそ、私は願っています。
Power for Life が決して間違っていないことを。
そして素晴らしい心のリバイバルの火付け役となってくれることを!

(*^_^*)





  • 2007.01.20 Saturday
  • 00:11

神秘学

共感覚の世界!

【共感覚】という特殊な感覚現象を知ってますか?

人間のオーラが見えたり、数字や音、言葉に色がついて見えるという特殊な知覚を研究者たちは「共感覚」と呼ぶのだそうです。

共感覚ってどんなものでしょう。
・電話のベルが鳴るたびに、青唐辛子とアボガドソースの味がする
・数字の7は緑色、2はオレンジ、3はピンク色…と数字を見ると頭の中では鮮やかな色彩が目に映る
・トラフィックという単語は青色か茶色、石鹸の香りは赤い色
・和音の音程の差に応じて舌で味覚を感じる、例えば短6度の和音はクリームの味、長6度の和音は低脂肪クリームの味がする。

共感覚とは、ある刺激を受けたとき本来の感覚に伴い、別の感覚が生じて感ずる現象です。印刷された文字や数字が色となって感じたり、香りが形を伴って見えたり、話し言葉によって色彩を感じたり、音に味を感じたりというようなものなのです。




共感覚者は、知能指数では普通の人と何ら変わりませんが、割合からいうと2000人に一人の割合で存在している可能性があるようです。
神経学者たちの間では、共感覚が起こるのは、脳の中で複数の部位が同時に活動するからだと考えられています。 たとえば聴覚中枢と味覚中枢が連結している、という具合に…。
共感覚の研究は、宇宙で最も複雑な組織である「脳の仕組み」を解明する糸口を与えてくれるとして注目を集めているのです。
イエール大学研究所の神経科学者、ローレンス・マークスは「共感覚の脳のメカニズムの研究は、脳の処理、心と脳の関係といったことをもっと広く理解するうえで、非常に重要になってくるだろう」と述べています。

また共感覚の研究は、霊能者の描写する現象の解明にもヒントを与えているといいます。
人のオーラを感じるという霊力者は、オーラは人が放つ色鮮やかなエネルギーの場を描写しているといいます。 それは例えば知り合いに会った時、特別な色を感じたり、感情に色を感じたりする共感覚を持つという人にも共通するものがあります。

ロンドン大学の共感覚研究グループのジェイミー・ウオード博士によれば、人間が特別装備のカメラや訓練を受けたことのある人にしか捉えられないオーラ、つまりエネルギー場を放っているというより、その人に共感覚現象が生じることによって色が見えるのではないかと考えているようです。

また、ロシアの心理学者A・S・ルリア氏は、共感覚には記憶力を向上させる大きな可能性があると指摘しています。

共感覚は、まだ研究途上にある現象の一つですが、一説では共感覚は遺伝するとも言われていて、多くの共感覚者は、自分の特殊な知覚能力を自分自身が認めていないか、又は自分が人と同じ感覚でないことに驚き、人もみんな同じように見ていると信じている誤解によるかで、共感覚の割合は実際にはもっと多く、200人に一人はいる可能性があると示唆する研究報告もあるといいます。

私たちは、超能力や霊能力、霊視という不思議な現象にばかり注目しがちですが、そのような特殊な能力ばかりではないということをもっと知ることが大切です。
霊が見えても、スプーンが曲げられても、その人の人生に役立たなければ何の意味も持ちません。
でも、もしかしたらあなた自身も数百人か数千人に一人の「共感覚」という特殊な知覚能力を持っている本人かもしれないのです。

不思議な世界に惹かれるということは、もしかしたら何らかの特殊な力を持っているかもしれませんよ。
確認してみましょう♪





  • 2007.01.12 Friday
  • 18:12

神秘学

神秘を守る家



「彼は聖法をその上着となし、神秘家の道を下着とする。」
これは、ユダヤの神秘主義の「完全人間」の道を述べていることばです。
ユダヤ教の神秘では、自我性の「消滅」のあと神のうちに「存続」することが「完全人間」の徴である、とされています。
上の語句は、彼は聖法の掟を守りながら、人類に真理をもたらし、開示することを顕しているのです。

神秘主義の定義
神秘主義は、「神、最高の実在、あるいは宇宙の究極の根拠などとして考えられる絶対性を、その絶対性のまま自己の内面で直接的な体験によって自己が真実の自己となるとする立場」という定義が与えられています。(宗教学辞典より)
「私は神秘主義という言葉を、神に対する直接知覚しうる関係、神に実在を直接にほとんど把握しうる体験、に基礎をおく種類の宗教に対して用いる。これは最も内面的な、奥深い、しかも生き生きとしたかたちにおける宗教である」ラファス・ジョーンズ博士
「神秘主義とはコグニチオ・デイ・エクスペリメンタリス、すなわち『神について生きた経験を通して得られた、ある実験的な知』」トマス・アクイナス
神秘主義の定義は、ある直接的な触れあいのなかへ踏みこんでいく自己みずからの一定の基本的は経験である。と言われています。


イスラムの神秘主義に伝わるお話しにこのようなものがあります。
「七万枚のヴェール」
七万枚のヴェールが事物や感覚の世界から唯一の実在との間を隔てていて、あらゆる魂は、出生以前にこれらの七万枚のヴェールを通り抜けてくるのだそうです。この出生に向かう旅において、光のヴェールを1枚通るごとに、魂は神的な性格を脱ぎ捨てていき、闇のヴェールを1枚纏うごとに、地上的な性格を身につけていくのだそうです。そして子どもは泣きながら誕生するのです。何故なら、魂は唯一の実在から遠ざかったことを知っているからなのだそうです。そして子どもが睡眠中に泣いてしまうのは、その魂が失ったものの一部を思い出すからなのです。七万枚のヴェールを通過することは、人間に忘却をもたらすものであり、人は唯一の実在から隔てられてしまい、自己の肉体の中に閉ざされてしまっているのだというものです。

 スーフィズムの修行者の道の目的は、人間をこの監獄から脱出させること、七万枚のヴェールの黙示を示し、生きた人間の状態のままで、一なるものとの一体性を取り戻すことにあるというのです。また、肉体は脱ぎ捨てるものではなく、洗練され、霊化されるべきものであるのです。それは決して霊への障害などではなく、助けとなるべきものであり、火によって鍛えられ、変容される金属に似ているそうです。

私たちの霊的な状態を言い表すのに、とても解りやすい表現を用いたお話しではないかと思います。

ユダヤの神秘主義では、意識の変革についてカバラ(セフィロトの生命の木)を象徴として描いています。カバラは、「霊魂を解放し、それを結びつけた絆から解き放つ」「分布させられた内部の力は、絆から解放して原始的な状況にもどすことができれば、霊魂と肉体という二元性は消滅し、解消される」という研究に大いに役立ちました。
日常生活を営む人間は、聖なるいのちの潮流のなか、霊魂は封印され、遮断されてしまっているといいます。
毎日の生活では、人間の心の中には多くの雑多な形のイメージや、雑事雑念が充満していて、聖なる存在を感じ取る知覚などはほとんど消えて失われてしまっているというのです。
瞑想者は、心に一定の準備をし、環境を整え、純粋な音楽によって調和された状態を整え、瞑想によって神の前に準備することができるならば、最終的な恍惚感を得るような意識の変革を進行させることは出来るのだと考えられていました。
聖なる光を遮断していた封印が除去され、心の中に隠されていた聖なる生命の力の潮流は次第に流出され始めるのだといいます。もしも十分に準備がされていないときは、その圧倒的なまでの生命潮流に押し流されてしまい、精神的に錯乱状況が発生してしまうのだそうです。それとは反対に、心に受け入れる準備の整ったひとは『神秘的階段』を登り始め、聖なる光のなかで神秘的意識の頂点に達することが出来るのだそうです。そこはまばゆいばかりの光に満ちていて、預言者的な幻影が展開する世界に入るというのです。

ユダヤの神秘思想や教義には、たくさんの霊的概念と神秘の世界が解説されています。そしてこのような神秘思想を読んでいくと、人間の根本は本当に変わらないものなのだと思ったのです。




神秘…私にとって神秘とは読んで字の如く、
「神の秘密」だと認識するものです。
「神」というと、どうしても人間は宗教を創造しがちです。もちろん宗教を通して接神体験をしたり、神の素晴らしさを学ぶのですから、当然です。
けれど、「神」という概念をもっともっと広げて、宗教だけでなく、ここにもあそこにも全てに満ちている不思議な存在であり、地球人として生まれた、生まれつきの人間意識では理解できないような絶対的存在である、と定義づけたとすれば、神の本質をもっと捉えやすくなるでしょうし、人間に近いところで認識しやすくなるのだと思うのです。

「神の秘密」である神秘は、スーフィーの概念を借りて説明すれば、七万枚のヴェールを通りぬけた後、再び記憶を取り戻して一なるものに再統合されたあとでは、認識できるようになるので、時空を超えたまったく違う真実の世界にある神秘が理解できるようになる、ということなのかもしれないのです。

私自身の体験は決して一人だけの体験ではないのです。
次元上昇体験 種一弓
それは神秘思想や神学、心理学や哲学体系の底辺に流れている水の色ととても似ており、誰もが認識することができる心の体験に他ならないからなのです。

しかし、実際に七万枚のヴェールによって忘却された神聖を取り戻すことは、大変なことだと私は認識しています。
火によって鍛えられるというのは、人間にとって燃えるように炎で熱せられた道を歩くことを意味するからです。
それは人間の心にとって、苦悩と葛藤・困難な道をひたすら歩くことに似ているからです。生きたままではなく、死んで肉体のない状態で通過するほうがよっぽどましだと思うに違いないほど、地獄の道のりかもしれません。

私にとってはそのような道でした。
それはこの世的なの全ての思いや感情、興味、幸せ、執着、価値観、大切なものなどを剥ぎ取られる道なのです。残酷で、不条理で、情け容赦なく、絶望的だと思わせる道なのです。
しかし、この世的なものを全て失ったら、人間は死んでしまうでしょうか?
答えはいいえ。だと思います。
この世に生まれてきたとき、人間は何も持たずにたった一人で生まれてきました。
そして死ぬ時も同じです。この世のものを何一つ持っていくことは出来ないのです。

そこに気づくことが大切だったのだと思います。
光の世界は必ずある。と信じてひたすら火の道を歩み続けること。
心の無意識に残されている、意識できない記憶からかすかに浮かび上がってくる幻像や忘却の彼方に見える憧れに似た思い、それがいつか思い出す、見えてくると信じて歩くこと。
隔たれてしまった魂だけど、必ずヴェールの向こう側に唯一の実在が存在しているという希望と、光の世界への憧れとともに失ったものを思い出しては前進することにのみ未来はある、という感覚だけが頼りで自己の意識変革を助けることになるのです。


次元のない世界は、光と尊厳と偉大なエネルギーに満ち満ちています。
自分の生きる意味や概念、価値観を360度ひっくり返す以上に、球体を瞬間移動させて空中に浮かせる以上に、根底からまったく変えてしまうほど、神的なエネルギーと力が充満している世界なのです。

私は、次元を超えたそのときから自分のことを「神秘を守る家」と呼ぶことに決めたのです。
  • 2006.12.22 Friday
  • 09:30

神秘学

「ge」の法則

英語「genius」について、皆さんはその神秘を解読されたことがありますでしょうか?

ここでは、「ge」の法則 と名づけて、geniusをはじめ
様々なgeの世界をご紹介してみましょう。



genius(ジーニアス、又はゲニウス)とは、一般に“天才”と訳されてはおりますが、実にそれは単に天賦の才能を持つ人間という意味にとどまりません。万物に内在する神的なエネルギーとして、古代密儀宗教にまで遡る真実の概念なのです。

まず、英和辞書では何と訳されているか調べてみましょう。
genius: 非凡な創造的才能、天才資質、天才、鬼才、特殊な才能
とあります。

では、古代ヨーロッパに遡ってみるとどうでしょうか。

ローマ時代では、人間が生まれるときには、その人の運命を左右する守護霊「ゲニウス(genius)」が付着する。と信じられていました。 ゲニウスとは、ギリシャ的な名称である「ダイモン」であって「プネウマ」と同一であるとされていました。そして、神と人間の中間に位置する存在、予言・魔術・密儀などが機能する前提で、神霊・精霊・悪霊などと訳されてもいました。それは、自然におけるすべての存在の内部に隠された神的なエネルギーあるいは、根源的な生命力とも言われていたのです。

誕生日とは、本来その人の魂につくゲニウスを祝って、捧げものとして灯りをつけるならわしがあったようで、そこからバースデーケーキにろうそくを立ててお祝いする儀式が生まれたようです。
18世紀に入って、「ゲニウス」は「ジーニアス」という名称で復活することになったのです。

 genius(ゲニウス)の最も重要な意味は、人間・自然・社会などの万象に内在する神的な力、それぞれの存在に隠された神的なエネルギーという意味だそうです。ゲニウスは、ダイモン(daimon)を継承するラテン語であって、近代ヨーロッパにおいては、ウイリアム・ブレイクやスェーデンボリは「詩魂(poetic genius)といいう神的な能力を意味する言葉として復活させました。 彼はこう言っていました。
「詩魂は真の人間であり、人の身体あるいは外形は詩魂に由来する。同じように万物の形態はその魂に由来しており、それは古代人によって天使・精霊・ダイモンと呼ばれるものである。」

子どもたちに人気の物語に「アラジンと魔法のランプ」がありますが、それに登場するランプの精の名前は「ジーニー」なのですが、genii(ジーニー)には、ちゃんとした訳があるのです。それは「守り神、領主神、アラビアの童話に出てくる妖精、魔神」となっています。

英和辞書の「ge」のところを開いてみますと、共通する概念によって成り立っている世界があることに気づきます。辞書の種類によっても異なるとは思いますが、いくつかこの「ge」の世界から抜粋してみます。

gem 宝石、珠玉、粋、ジェム
gen・der 性
gene 遺伝子
generate 新個体を生む、生ずる、起こす、発生させる、生成する
generic 属する、包括的な
genesis (キリスト教聖書の)創世記、起源、起こり、発生、創始
genial 親切な、優しい、温和な
gentile (ユダヤ人から見た)異邦人、非ユダヤ人
gentility 生まれのよいこと、良家の出
genus 種類、部類、属、類概念
gesture 手振り、顔つき、ジェスチャー
get 手に入れる
gethsemane (キリストが十字架にかけられた場所)ゲッセマネ



「ge」の世界を見ていくと、それが本来の大切なものを語っている言葉の集まりであったり、一つの神聖な世界を表現するために創造されたことばであったりすることに気が付きます。

私たちは「天才」という言葉に多かれ少なかれ畏敬の念を抱きます。
いい意味で理解されることもあれば、敬遠されがちなことを表現するときに使われることもあります。けれど、本来のgenius の意味を理解していることによって、天才は特別な言葉なんかではないということが解ります。
genius が古代密儀から受け継がれてきた、守護神のような神的な力を持つことを意味するのだとしたら、人間が本来の自分に気づくということで誰でも天才でありうるはずです。 神的な力を守護神とともに見つけ出すというエネルギーは、天才ゆえに出来るのではなく、だれでもそうであるという自覚と信念によってそうなるのだと考えるのです。

「ge」の世界はきっと私たちに力の在り処を教えてくれるものと認識した私でした。(*^_^*)
  • 2006.08.13 Sunday
  • 17:31

神秘学

「皮膚の神秘的構造」

「皮膚の医学」田上八朗著より
〜皮膚は単にからだを包む革袋ではない。厚さわずか100分の2ミリの角層を最前線に、環境からからだをまもるための精密な機能を備えた人体最大の器官なのだ。最も人目にふれる美的器官であり、重要な免疫器官でもある〜

 からだ全体を包む皮膚は、外と内を分ける臓器です。大人だと1.8平方メートルほどの広さでからだ全体を包み、内部の生命活動が外の環境の影響によって乱されることのないように、いつも一定条件で行われるように保つ大切な働きをしているようです。
 その「皮膚」、実は外から内へ3つの大きく違う組織から成り立っているのだそうです。一番外側が『角層』と『表皮』から成る上皮組織、次がコラーゲン繊維からなる『真皮』である結合組織、そして脂肪組織からなる『皮下組織』の3つなのだそうです。
ところが、環境から身をまもるという目的から見ると、信じられないことに、皮膚の一番表面になる、20ミクロンの薄さしかない『角層』と呼ばれる膜の働きによるのだそうです。これがすごい優れもので、ゴムで出来た袋と同じように、水のような小さな分子でも通しにくく、もちろん微生物さえ進入出来ないバリア膜、防御膜なのです。

 ここまで来ると、皮膚がいかに外敵から見方を守るために第一線で戦う優秀な戦士であるかがよーく解りますよね。3つの構造によって内臓がガードされている。そして3つの構造は、環境がどんなに変化しようとも内側が守られるようにと必死に働く門番の役割をもしているのです。(゜o゜)

この角層は、私たちのからだから落ちる垢から出来た膜のことです。この垢として存在し、人には見向きもされない角層は、害を及ぼすようなウイルスや微生物などを通しにくい性質の膜のことで、身体を保護していたのです。
その角層をつくるために存在しているのが、表皮です。この細胞群は、角化過程をゆっくりとへて死へ向かい、最終的な産物である角層をつくるのだそうです。角層が、累々とした細胞の死骸の山です。と田上氏は述べています。表皮は防御膜としての優れた機能を保ち続けるために、日々新しい角層細胞をつくりかえているのだそうです。

 さあ、これを読まれてどのように思われますでしょうか?!
当たり前のこと・・
それがどうした?
などと考えた方には解らないかもしれませんが、ここにあるのは、まさに神秘の何ものでもありません。

 人間を外敵から守るために、素晴らしい免疫機能を備えたバリア層として一線で活躍している表皮角層が、実は細胞としては死骸の山だと言うのです!人に洗い落とされる垢だというのです!しかも、その死骸をつくるために表皮の基底にある細胞は角層細胞に、そしてまた二週間かけて角層の最下層から最上層へ移動し、さらに二週間かけて角層を通過し、ついには、皮膚の表面から細胞の死骸と化した垢となって向け落ちて捨てられるのです。そしてその細胞の入れ替わり過程を一生繰り返し続けているのだそうです。

 外と内を区別するために、そして内を外からの侵入者から守るために、働く大切な器官構造が死んだ組織の山で成り立っているという事実。

私たちの身体や大いなる自然は、あるがままの真実の姿を通して我々に真実の姿を教えてくれるものです。
眼の神秘や臓器の神秘、そして脳の神秘はすでにご存知の方も多いと思いますが、皮膚の神秘も素晴らしいものだと思いませんか? 私たち人間の一生の意味が皮膚のターンオーバー(入れ替わり過程)に似ているとは思いませんか。生まれた時から死へと向かって歩き続ける。そして垢となって地へ還る。だのに防御膜として自分を守るためにこそ存在して働く…

私たち人間をこの世に生かすためには、死んだ組織が絶対に必要であるということは、私たちに何を教えようとしているのでしょうか―

「皮膚の医学」田上八朗著 中央新書
一度お読みになるとさらに理解が深まるやもしれません。

種一弓

  • 2006.06.29 Thursday
  • 13:17